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執筆者の写真ITO OP

経営者が取り組むべきオフィス環境の改善-従業員が感じるオフィス環境の現状-

更新日:11月1日

新型コロナウイルスの対策でテレワークが推奨され、早急にテレワーク導入を進めた企業もありますが、現実としてはオフィスに出社しないと仕事が回らないという方も多くいます。

また、テレワークで仕事をしてみて課題を感じた方も多いのではないでしょうか。


今後「働き方改革」でテレワークが進むと見られますが、だからといってオフィスが必要なくなるというわけではありません。

実際にテレワークをされた方は、オフィス環境について感じることもあったのではないでしょうか。この機会にオフィス環境について見直してみませんか。


会社勤めをしているみなさんは、「いい環境で仕事がしたい」と思っている人が大半でしょう。

しかし、必ずしも理想通りではなく、多少なりともがまんをしながら仕事をしている人が多いのが現実です。


従業員の士気が上がらない、生産性が落ちている、離職率が高いなど、従業員の働きに不満を持っている経営者の方は、一度、従業員の声に耳を傾けてオフィス環境を見直すことをおすすめします。



ほとんどの従業員がオフィス環境の現状に不満を持っている


大手企業においては、働き方改革の推進に伴ってオフィス環境を整えて、働き方の多様性を実現しているところが増えていますが、まだ多くの企業ではそこまで至っていないのが現状です。


ある調査では、従業員が求めるオフィス環境の項目で「安心・安全なオフィス」が第1位になっています。「安心・安全」は、人間の欲求の中でも基本的な欲求で、そこが確保されていなければ仕事の効率以前の話になってしまいます。


具体的には、適切な空調管理が行われているか、騒音対策がされているか、適正な明るさか、災害対策はとられているか、清潔性が保たれ整理整頓がされているかなどの項目があります。そして、「これらがオフィスで実現されていない」と感じている従業員が少なくありません。


日頃気にしていることでも、日々の仕事に追われて声を上げないでいるうちに環境に慣れてしまうことがあります。知らず知らずのうちにストレスをため込んで、業務の効率が悪くなってはいないでしょうか。オフィスは従業員が長時間滞在する場所です。最低限の「安心・安全」は確保しましょう。


「安心・安全」に次いで従業員の関心の高い項目が「健康」です。「安心・安全」が確保されれば自ずと健康的なオフィス環境になりますが、この項目では、オフィスの「快適さ」が求められています。


使いやすいオフィス家具かどうか、機能的なゾーニングかどうか、居心地のいい休憩室があるかどうかなどです。こちらもまた、実際のオフィスでは行き届いていないと感じている人が多いのです。


必要な物や情報がすぐ手に入り、使い勝手のいいデスクやイスで作業できる環境は、業務の効率化とともに従業員の健康にも影響することがわかります。実際に体に触れる家具は、従業員の考えるオフィス環境の良さに直結している傾向があって、特に、イスの座り心地は重要です。



オフィス環境が向上すれば仕事へのモチベーションも上がる


単純なことですが、オフィス環境において前述のような問題点を解決すれば、仕事へのモチベーションは上がります。


これらは基本的な事柄で、従業員の安全を確保し、健やかな職場環境を保つことは会社として当然のことといえます。


そのため、もう一段階、社内を活性化させて業績の向上につなげたいときは、もう少し踏み込んだ考え方が必要です。


従来型のデスクの配置でいいのか、社内コミュニケーションがきちんと取れるゾーニングなのか、オフィスにリラックスできる空間はあるかなど、会社の業務に対する考え方から見直す必要があります。


ある企業では、部門ごとにまとまっていたデスクの配置を、フリーアドレスにしたことで、部門間の情報共有がスムーズになって従業員のモチベーションアップにつながったといいます。また店舗と一体型のオフィスでは、接客スペースを個室化し、事務作業スペースと分けたことで、それぞれの業務に集中できるようになった例もあります。


自由な雰囲気と集中できる環境を整えると、社内のコミュニケーションの活性化と、情報の機密性の確保を両立させることもできます。状況によってメリハリをつけたオフィス環境で、業績アップを目指すこともできます。



オフィス環境を改善するにはどうすればよいか


まずは、社内ヒアリングなどでオフィス環境の現状を把握しましょう。場合によっては、空調機器の修理から始まることになるかもしれません。従業員の不満をくみ上げて、ひとつずつ解決していくことが大切です。


その上で、業務の流れや従業員の働き方の改善について考えましょう。オフィスのゾーニングやレイアウトの変更、オフィス家具の買い換えなどで対処することになります。その際も、従業員の希望を反映したものでなければ意味がありません。社内コミュニケーションを向上させようと会議室を充実させてもうまくいきません。社員同士の情報交換は休憩室などでの自由な雰囲気で行われることが多いからです。


さらに、オフィス家具の色やデザインは、女子従業員の意見を取り入れた方がいいでしょう。女性は、快適さや健康的であるかどうかに敏感なので、女性の感性を取り入れたオフィスは居心地のいいものになっています。


従業員の求めるオフィス環境は、快適で楽しく働ける環境です。


「ストレスのないオフィス家具で通常の業務ができる」「気分転換に休憩室でお茶を飲んだり甘い物を口にしたりして他部署の同僚と情報交換ができる」「気の向いたときに好きな場所でリラックスして仕事ができる」など、自由な働き方を可能にするオフィスを目指しましょう。

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